エクセルで文字を入力すると通常は左から右の横書きで表示されますが、設定によって上から下の縦書きに変更することができます。
この記事ではExcel(エクセル)で文字を縦書きにする方法について、分かりやすく詳しく解説しています。
文字を縦書きにする基本的な設定方法はもちろん、英語や数字を綺麗に縦書きにする方法や、縦書きと横書きを混在させる方法など、エクセルの縦書き設定について幅広く解説していきます。
エクセルの文字を縦書きにする基本方法
まずはエクセルの文字を縦書きにする基本の操作方法を解説していきます。
縦書きにする方法としては、「リボンから変更する方法」「セルの書式設定から変更する方法」「ショートカットを使った方法」の3つあります。
それぞれの手順について、詳しく解説していきたいと思います。
リボンから文字を縦書きにする方法
リボンから文字を縦書きにする方法を解説します。
まずは縦書きにしたい文字のセルを選択し、ホームタブにある方向のメニューをクリックします。
メニューが表示されるので、その中から縦書きをクリックします。
以上の手順で、横書きの文字を縦書きに変更することができました。
セルの書式設定から文字を縦書きにする方法
セルの書式設定から文字を縦書きにする方法を解説します。
縦書きにしたい文字のセルを選択し、右クリックからセルの書式設定をクリックしてください。
すると設定画面が開かれるので、配置と書かれたタブをクリックします。
配置の設定画面が表示されるので、右の図にある文字列という部分をクリックしてください。
最後に右下のOKをクリックします。
以上の手順で、横書きの文字を縦書きに変更することができました。
ショートカットで文字を縦書きにする方法
エクセルで文字を縦書きにするショートカットを解説します。
デフォルトでは文字を縦書きにするショートカットはないため、縦書きクイックアクセスツールバーに追加していきます。
リボンにある縦書きのボタンを右クリックし、クイックアクセスツールバーに追加をクリックします。
すると画面上のクイックアクセスツールバーに、縦書きのコマンドが追加されました。
クイックアクセスツールバーに追加した機能は、キーボードのAlt →番号の順番で押することで起動できます。
ここでは縦書きが一番左に追加されているので、Alt → 1をクリックするだけです。
エクセルで縦書きから横書きに戻す方法
ここでは、エクセルで縦書きの文字を横書きに戻す方法を解説します。
リボンから縦書きを横書きに戻す方法
縦書きとなったセルを選択した状態で、ホームタブにある方向のメニューをクリックします。
表示されるメニューから、縦書きをクリックするだけです。
以上の手順で、縦書きを横書きに戻すことができました。
セルの書式から縦書きを横書きに戻す方法
縦書きのセルを右クリックで選択し、表示されるメニューからセルの書式設定をクリックします。
設定画面が開かれるので、配置タブから右の図にある文字列という部分をクリックしてください。
文字列の部分が「黒塗り」になっていると縦書き、「白塗り」になっていると横書きです。
最後に右下のOKをクリックすれば完了です。
以上の手順で、縦書きを横書きに戻すことができました。
エクセルで英語を綺麗な縦書きに調整する方法
エクセルで英語などアルファベットを縦書きにすると、こんな感じで少し見た目的にダサい感じになってしまいます。
アルファベットを綺麗な縦書きにしたいときは、文字の角度を調整することで横文字のまま縦向き表示してみるといいでしょう。
手順としてはセルを選択した状態で、ホームタブにある方向のボタンをクリックします。
表示されるメニューの中から、「縦書き」ではなく右へ90度回転を選択します。
すると文字が右方向に90度回転し、横文字のまま縦向きに表示することができました。
文字がセルの左寄りに表示されているので、中央寄りに変更すれば完了です。
人によって好みはあると思いますが、英語を縦書きにするときは通常の縦書きよりも見やすくておすすめです。
エクセルでハイフンを縦書きにする方法
エクセルで090-1234-5678など電話番号を縦書きにすると、画像のようにハイフンの部分だけが縦書きになりません。
そこでこの項目では、エクセルでハイフンを縦書きにする方法について解説していきます。
ハイフンを全角にして縦書きにする方法
縦書きにならないのは半角のハイフン(-)のみで、全角のハイフン(‐)は普通の手順で縦書きにすることができます。
ハイフンを縦書きにしたいときなどは、半角ではなく全角のハイフンを使うようにしましょう。
ハイフンの代わりに伸ばし棒を使う
ハイフンを縦書きにしたいとき、ハイフンの変わりに伸ばし棒(ー)を使う方法もあります。
伸ばし棒とはシュークリームなど文字を伸ばすときに使う記号で、キーボードのほの位置にあります。
伸ばし棒は縦書きに対応しているので、ハイフンの変わりに伸ばし棒を使ってみてもよいでしょう。
エクセルで縦書きの文字の間隔を調整する方法
エクセルで文字を縦書きにしたとき、フォントによっては文字と文字の間隔に少し違和感を感じるかもしれません。
ここからはエクセルで縦書きにした文字の間隔を調整する手順を解説します。
フォントに@をつけて縦書きの間隔を縮小する方法
エクセルで縦書きにした文字の間隔を縮める方法を解説します。
縦書きにした文字の間隔を縮めるには、セルを選択した状態でフォントの先頭に@をつけます。
すると反転された縦向きの文字が表示されました。
続いてこの反転字を直すために、ホームタブにある方向のボタンから左に90度回転を選択します。
すると正しい縦書きに修正されました。
文字がセルの左寄りに表示されているので、中央寄りに変更すれば完了です。
以上の手順で、縦書きの文字の間隔を縮めることができました。
縦書きされた文字の間隔を拡げる方法
エクセルで縦書きにした文字の間隔を拡げる方法を解説します。
まずは変更したいセルを右クリックし、表示されるメニューからセルの書式設定をクリックします。
すると設定画面が開かれるので、配置のタブをクリックし、メニューから均等貼り付け(インデント)を選び、最後に右下のOKをクリックします。
この状態でセルの縦幅を拡げると、セルの幅に応じて文字の間隔も自動的に拡げることができるようになりました。
エクセルでセル内に縦書きと横書きを混在させる方法
1つのセルの中で縦書きと横書きの両方を入力したいときがあるでしょう。
例えば12月12日などの日付を縦書きで入力するとき、数字の部分だけは横書きにした方が見た目的にスッキリしています。
また「㈱マイクロソフト」のように縦書きで会社名を入力したいときも、㈱のみを横書きにした方が見た目的にスッキリしています。
ここからはエクセルで縦書きと横書きを混在して使う方法を解説していきます。
横書きで一文字毎に改行する
エクセルでは文字ごとに縦書きと横書きを設定することはできないので、一つのセル内で縦書きと横書きを使うにはセル内での改行を活用します。
エクセルではAltを押しながらEnterを押すことで、セルの中で改行をすることができます。
横書きの設定のまま一文字ごとに改行すると、無理やりですが縦書きに入力ができます。
一方で横書きにしたい部分は、改行せずに続けて入力してください。
このように2つの入力方法を使い分けることで、縦書きと横書きを混在させて入力することができます。
テキストボックスを使う
縦書きと横書きが混ざった文章を入力したい場合、セルとテキストボックスを組み合わせることでも入力が可能です。
例えば「㈱マイクロソフト」という言葉を、㈱のみ横書きで入力したいとします。
まずはセル内に縦書きでマイクロソフトと入力します。
続いて横書きの㈱を入力するために、文章の先頭にスペースで空白を作ります。
続いて横書きのテキストボックスを追加し、㈱と入力してください。
最後にテキストボックスを空白部分に移動すれば完成です。
エクセルで縦書きの改行時に左から右に変更する方法
エクセルで縦書きのリストを作りたいとき、デフォルトだと左から右に並んでいます。
エクセルで縦書きの文字が右から左に並ぶものを作りたい場合、下記の手順でシートの並びを変更してみるといいです。
まずはファイルタブからオプションをクリックします。
設定画面からクイックアクセスツールバーをクリックします。
左のボックスにすべてのコマンドを表示し、右から左へ進む文書をクリックし、真ん中の追加のボタンをクリックします。
すると右側のボックスに選択した機能が追加されたので、右下のOKをクリックします。
以上の手順で、クイックアクセスツールバーに機能を追加できました。
追加された右から左へ進む文書をクリックしてみると、シートの並びを左右逆に変更することができます。
この状態で改行すると右から左に改行されるので、縦書きの資料を違和感なく作ることができるのでおすすめです。
エクセルのテキストボックスを縦書きにする方法
ここからはエクセルでテキストボックスを縦書きにする方法を解説していきます。
縦書きのテキストボックスを使う方法
テキストボックスには横書きと縦書きの二種類がありますが、縦書きすることが決まっているなら最初から縦書きのテキストボックスを使いましょう。
挿入タブにあるテキストのボタンから、テキストボックス→縦書きテキストボックスを選択します。
以上の手順で、縦書き表示のテキストボックスを追加することができました。
横書きのテキストボックスを縦書きにする方法
横書きのテキストボックスを後から縦書きに変更することも可能です。
横書きのテキストボックスを右クリックし、表示されるメニューから図形の書式設定を選択します。
設定画面が開かれるので、図形のオプションからサイズとプロパティをクリックします。
テキストボックスのメニューを開き、文字列の方向から縦書きを選んでください。
以上の手順で、横書きのテキストボックスを縦書きにすることができました。
横書きのテキストボックスの縦向き表示の注意点
横書きのテキストボックスは上記の手順で縦向きに変更ができますが、二桁の数字とアルファベットだけは縦書きにならないので注意が必要です。
横書きのテキストボックスを縦向きに変更すると、二桁までの数値は横向きに表示されます。
また英語などアルファベットについても、横文字のまま文字が回転したような形式で表示されます。
数字やアルファベットを縦書きにしたい場合は、最初から縦書きのテキストボックスを使うようにしましょう。