エクセルは高度な計算ができる便利なツールですが、計算の基本中と基本と言えば「足し算」でしょう。
複雑な計算をするときにも足し算を組み合わせることは多く、エクセルでも足し算は様々なシーンで頻度に使います。
そこでこの記事ではExcel(エクセル)を使った足し算の方法について、初心者にも分かりやすく詳しく解説していきたいと思います。
一言で足し算と言っても記号を使った方法や関数を使った方法など、様々なやり方や活用術があるので幅広くご紹介していきます!
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エクセルで足し算のやり方
エクセルで足し算を計算するには、「計算式を入力して足し算を行う方法」「関数を使って足し算を行う方法」「オートSUMを使って足し算を行う方法」の3つがあります。
- 記号を入力して足し算を行う方法
- 関数を使って足し算を行う方法
- オートSUMを使って足し算を行う方法
では、それぞれの手順について詳しく解説していきます。
エクセルで記号を入力して足し算を行う方法
まずはエクセルで記号を使って足し算を行う方法を解説します。
エクセルで足し算を計算するためには+の記号を使います。
例えば10+10の足し算を計算したいときは、エクセルでは=10+10という計算式を入力するのが正解です。
記号を使った足し算の実践練習
今回はこちらのケースを事例に、売り上げの合計値を計算してみましょう。
売上の合計は商品別の売り上げを全て足し合わせることで計算することができます。
まずは売上の合計値を入力したいセルを選択し、=を入力します。
続いて商品Aの売り上げが入力されているE3のセルをクリックします。すると選択したセルが自動的に計算式に入力されます。
次に足し算の記号の+を入力します。
続いて商品Bの売り上げが入力されたE4のセルをクリックすれば、先ほどと同様に選択したセルが計算式に入力されます。
上記手順を繰り返し、他の売上も足し合わせていきます。
最後にキーボードのEnterを押せば、入力した式で計算することができました。
エクセルで関数を使って足し算を行う方法
続いてはエクセルで関数を使って足し算を計算する方法を解説します。
エクセルで足し算を行う関数は色々とありますが、一番の基本が「SUM」という関数です。
SUM関数の書式がこちらになります。
PRODUCT関数では指定した範囲の数値を全て掛け算することができるので、掛けたい値が複数ある場合にはかなり便利な関数です。
SUM関数を使った足し算の実践練習
先ほどと同様のケースで、SUM関数を使って売上の合計値を計算してみましょう。
まずは足し算の合計値を入力したいセルを選択し、=と入力します。
次にSUMを入力して、=SUMという状態にします。
続いて(を入力して、=SUM(という状態にします。
続いて足し合わせたいセルの範囲を一括選択し、=SUM(E3:E7という状態にします。
次に)を入力して、=SUM(E3:E7)という状態にします。
最後にキーボードのEnterをクリックすれば、売上を足し合わせた合計値を計算できました。
エクセルでオートSUMを使って足し算を行う方法
エクセルのオートSUMという機能を使えば、SUM関数をより簡単に使うことができます。
オートSUMはエクセルに入力されている数値の並びを認識し、SUM関数で足し合わせる数値を自動で選択してくれます。
オートSUMの使い方としては、数式タブにあるオートSUMから合計をクリックするだけです。
オートSUMを使った足し算の実線練習
下記のような表を事例に、オートSUMを使って税込価格を計算していきましょう。
まず最初に足し算の結果を表示するセルを選択します。
セルを選択した状態で、数式タブにあるオートSUMから合計をクリックします。
すると足し合わせる数値が自動で選択され、足し算の結果を表示することができました。
計算式を確認してみると、正しくセルが選択されているのが確認できました。
エクセルで足し算の応用テクニック
ここからはエクセルで計算する足し算に関する応用テクニックをご紹介していきます。
エクセルで複数の足し算を一気に行う方法
エクセルで複数の足し算を一気に計算する方法を解説していきます。
こちらのケースのように、複数の足し算を計算しないといけないときに役立つ便利なテクニックです。
最初に商品Aの税込価格を入力するために、+またはSUM関数を使って計算してください。
続いて計算結果が表示E3のセルを選択して、セルの右下にある点を左クリックしながら下にずらしていきます。
すると「オートフィル」という機能によって、E3に入力していた数式を他のセルにコピペすることができました。
オートフィルの便利なところはE3の数式そのままではなく、数式の組み合わせはそのままで参照セルだけを自動的に変更することができます。
エクセルで足す数値を固定して足し算する
エクセルで足したい数値を固定して足し算する方法を解説していきます。
下記のように商品別に一律の値上げを足し合わせたいときなど、足し合わせる数値を固定して計算したいときに便利なテクニックです。
計算時に参照するセルを固定したい場合は、参照するセルに$マークをつけます。
関連:「エクセルで関数や計算式で参照するセルを固定する方法」
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まずは商品Aの値上げ後価格を計算するために、=C3+F3の計算式を入力します。
値上げ額を固定するために、=C3+$F$3と$を加えて絶対参照に変更します。
ちなみに絶対参照の$マークはキーボードのF4を押すことで簡単に入力できます。
後はD3のセルをオートフィルでコピペするだけです。
値上げ額が記載されたF3のセルは絶対参照で固定しているため、オートフィルでコピペしてもセルを固定して足し算することができました。
エクセルで縦一列と横一列の足し算を同時に行う方法
下記の表のように、エクセルで縦一列と横一列の両方の足し算を計算したいとします。
このようなケースではオートSUMを使うことで、縦一列と横一列の足し算を一発で計算することができます。
まずは足し算の結果を表示したいセルを選択してください。
キーボードのCtrlを押しながらセルを選択することで、とびとびのセルでも同時選択することができます。
セルを選択した状態で、数式タブにあるオートSUMから合計をクリックします。
すると選択した縦一列と横一列のセルに、自動的に足し算の結果を表示することができました。
エクセルでとびとびのセル範囲で足し算を行う方法
下記の表のように、とびとびのセルを足し合わせたいときもあるでしょう。
ここからは、エクセルでとびとびのセルを足し算する方法を解説していきます。
まずはSUM関数を入力して、最初の商品Aの売上を選択します。
続いてキーボードのCtrlを押しながら、商品Bの売上をクリックします。
他の商品の売上についても、同様にCtrlを押しながら選択していきます。
以上の手順で、とびとびのセルを足し合わせることができました。
より詳しい解説については、こちらの「エクセルでとびとびのセルを足し算する」を参考にしてください。
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エクセルで足し算ができないときの対処法
上記で解説した手順で足し算を行っても、計算結果に明らかに間違った数値が表示されたり、エラーが表示されることがあります。
ここからはエクセルで足し算ができないときの対処法を解説していきます。
エクセルで足し算の結果がエラーになるときの対処法
エクセルで足し算をしたときに、#VALUEとエラーが表示されることがあります。
足し算の結果に#VALUEと表示される場合、参照しているセルに数値以外のセルが含まれていることが原因です。
例えばこちらのケースであれば、数値以外の文字が含まれてしまっています。
文字列を省いてあげればエラーなく計算することができます。
文字列を省くのが面倒な場合は、SUM関数を使うのも対処法の1つです。
SUM関数による足し算であれば、文字列を含んでいてもエラーなく計算することができます。
エクセルで足し算の結果が間違っているときの対処法
エクセルで足し算の結果が明らかに間違っている場合、足し合わせた数値に小数点以下の数値が含まれていることが原因です。
例えばこちらの5+5の足し算の結果をみると、答えは「10」が正しいはずなのに計算結果には「9.52」という細かい数値が表示されています。
エクセルの画面上には①も②も「5」という値が表示されていますが、実は四捨五入して表示されているだけで実際に入力されてい数値は「4.65」と「4.87」になります。
エクセルで足し算の結果がおかしいときは、小数点以下が隠されていないかをチェックしてみてください。