IFERROR関数はセルがエラーになった場合に、エラーのかわりに表示する内容を指定することができる関数です。
この記事ではExcel(エクセル)のIFERROR関数の使い方や組み合わせついて、どこよりも分かりやすく解説していきたいと思います。
IFERROR関数とは




エクセルのエラー値一覧
エラー値 | 原因 |
#DIV/0! | 0で割り算している |
#N/A | 検索関数で対象が見つからない |
#VALUE! | 関数の引数に間違い |
#NAME? | 関数の名前に間違い |
#REF! | 参照するセルが削除 |
#NULL? | セルの範囲指定に間違い |
#MUM! | 関数の数値が指定を超えている |
IFERROR関数の書式
エクセルのIFERROR関数の書式がこちらです。
つまり、IFERRORは「表示したい値を指示しながら、仮にエラーになる場合は別の値を表示することができる関数」になります。
先ほど事例にあげたエラーのセルをハイフンに置き換えたいケースだと、=IFERROR(D3/C3,”-“)と示すことができます。
IFERRO関数の第1引数
IFERRO関数の第1引数には、表示させたい値を入力していきます。
合計値を出したいなら足し算の計算式を、比率を出したいなら割り算の計算式を、100という値を表示したいなら100を入力します。
こちらのケースであれば2022年の前年比を出したいので、第1引数にはD3/C3と入力しています。
IFERRO関数の第2引数
IFERRO関数の第2引数には、第1引数がエラーになったときに表示したい値を入力します。
本来であればエラーが表示されてしまうセルも、IFERRO関数であればエラーとなったときに表示する値を指定することができます。
こちらのケースではエラー時にハイフンを表示させたいので、第2引数には“-“と入力しています。
エクセルでIFERRO関数を使ってエラーセルに0を表示する方法
IFERRO関数を使ってエラーのセルに0を表示させたい場合は、=IFERRO(第1引数,0)という形で第2引数に0を入力します。
エクセルでIFERRO関数を使ってエラーセルを空白にする方法
IFERRO関数を使ってエラーのセルに0を表示させたい場合は、=IFERRO(第1引数,””)という形で第2引数に“”を入力します。
ダブルクォーテーションは引数に文字列を入力するときに使う記号であり、ダブルクォーテーションだけを入力することで空白にすることができます。
エクセルのIFERRO関数の実践問題
ここからはIFERRO関数をどのように使うのかを、実践形式の練習問題を出しながら解説していきます。
IFERRO関数とVLOOKUP関数を組み合わせる
IFERRO関数はVLOOKUP関数とセットで使われることが多いです、
ここではIFERRO関数とVLOOKUP関数を組み合わせた練習問題をご紹介します。

IFERRO関数の第1引数
IFERRO関数の第1引数には、普通に表示したい内容を入力します。
今回はVLOOKUP関数を使って名前と連動する社員番号を表示したいので、第1引数にはVLOOKUP(E4,B3:C6,2,FALSE)と入力するのが正解です。
IFERRO関数の第2引数
IFERRO関数の第2引数には、第1引数がエラーになったときに代わりに表示したい内容を入力します。
今回のケースではリスト外の名前を入力してエラーになったとき「その名前はありません」と表示させたいので、第2引数には“その名前はありません”と入力するのが正解です。