世界一分かりやすいエクセルの『IFERROR関数』の解説。=IFERROR()の使い方や他関数との組み合わせ

定時でカエル
Excel(エクセル)でエラーになった箇所を毎回修正するのが面倒です。
オフィスうさぎ
エラーを表示させたくないときは、IFERROR関数がおすすめだよ!

IFERROR関数はセルがエラーになった場合に、エラーのかわりに表示する内容を指定することができる関数です。

この記事ではExcel(エクセル)のIFERROR関数の使い方や組み合わせついて、どこよりも分かりやすく解説していきたいと思います。

IFERROR関数とは

エクセルで関数や計算式を組んで一気に計算するとき、セルによっては「#DIV/0!」のようなエラーが表示されることがあります。
IFFERROR関数とは
上記の例だとE3に入力した計算式をそのままオートフィルで下に伸ばしていますが、C5が空欄になっているのためE5にはエラーが表示されてしまっています。
IFFERROR関数とは
上記のようなケースはExcelで計算しているとよくあることで、エラーのとこだけ手作業で修正をしたり、場合によってはエラーのまま置いておくこともあるかもしれません
ただし、大量のデータベースだとエラーを手直しするのも大変ですし、エラーのまま残しておくのもあまり美しくはないですよね。
そんなときに便利なのが、今回ご紹介する「IFERROR関数」です。
IFFERROR関数とは
IFERRORはセルがエラーのときに表示する内容を変更できる関数で、「もしエラーであれば〇〇で、エラーじゃなければ△△」という条件で表示したい内容をコントロールすることができます。
上記の例だとIFERROR関数を使うことで、エラーになる箇所だけ空欄にしたり、ハイフンを表示させたりすることが可能です。
IFFERROR関数とは

エクセルのエラー値一覧

エクセルでは関数や計算式がエラーになったとき、原因別に下記のエラー値が表示されます。
エラー値原因
#DIV/0!0で割り算している
#N/A検索関数で対象が見つからない
#VALUE!関数の引数に間違い
#NAME?関数の名前に間違い
#REF!参照するセルが削除
#NULL?セルの範囲指定に間違い
#MUM!関数の数値が指定を超えている
上記のエラー値が表示された場合に、IFERRO関数を使えば別の値に置き換えることができます。

IFERROR関数の書式

エクセルのIFERROR関数の書式がこちらです。

=IFERROR(値, エラーの場合の値)

つまり、IFERRORは「表示したい値を指示しながら、仮にエラーになる場合は別の値を表示することができる関数」になります。

IFERROR関数の書式

先ほど事例にあげたエラーのセルをハイフンに置き換えたいケースだと、=IFERROR(D3/C3,”-“)と示すことができます。

IFERROR関数の書式

IFERRO関数の第1引数

IFERROR関数の第1引数

IFERRO関数の第1引数には、表示させたい値を入力していきます。

合計値を出したいなら足し算の計算式を、比率を出したいなら割り算の計算式を、100という値を表示したいなら100を入力します。

こちらのケースであれば2022年の前年比を出したいので、第1引数にはD3/C3と入力しています。

IFERRO関数の第1引数

IFERRO関数の第2引数

IFERROR関数の第2引数

IFERRO関数の第2引数には、第1引数がエラーになったときに表示したい値を入力します。

本来であればエラーが表示されてしまうセルも、IFERRO関数であればエラーとなったときに表示する値を指定することができます。

こちらのケースではエラー時にハイフンを表示させたいので、第2引数には“-“と入力しています。

IFERRO関数の第2引数

オフィスうさぎ
引数に文字列を入力したい場合は、「” “」で文字列を挟むよ。例)”エクセル”

エクセルでIFERRO関数を使ってエラーセルに0を表示する方法

IFERRO関数を使ってエラーのセルに0を表示させたい場合は、=IFERRO(第1引数,0)という形で第2引数に0を入力します。

エクセルでIFERRO関数を使ってエラーセルに0を表示する方法

エクセルでIFERRO関数を使ってエラーセルを空白にする方法

IFERRO関数を使ってエラーのセルに0を表示させたい場合は、=IFERRO(第1引数,””)という形で第2引数に“”を入力します。

エクセルでIFERRO関数を使ってエラーセルを空白にする方法

ダブルクォーテーションは引数に文字列を入力するときに使う記号であり、ダブルクォーテーションだけを入力することで空白にすることができます。

エクセルのIFERRO関数の実践問題

ここからはIFERRO関数をどのように使うのかを、実践形式の練習問題を出しながら解説していきます。

IFERRO関数とVLOOKUP関数を組み合わせる

IFERRO関数はVLOOKUP関数とセットで使われることが多いです、

ここではIFERRO関数とVLOOKUP関数を組み合わせた練習問題をご紹介します。

F4がエラーの場合に、「その名前はありません」と表示させてみましょう。
IFERRO関数とVLOOKUP関数を組み合わせる
F4にはVLOOKUP関数が入力されており、E4に名前が入力されると該当する社員番号が表示される仕組みです。
E4のセルにEさんというリスト外の名前を入力しているため、F4には「#N/A」のエラー値が表示されています。
ここではE4にリスト外の名前が入力されたとき、IFERRO関数を組み合わせてF4に「その名前はありません」と表示してみましょう。
=IFERROR(VLOOKUP(E4,B3:C6,2,FALSE),”その名前はありません”)

IFERRO関数とVLOOKUP関数を組み合わせる

IFERRO関数の第1引数

IFERRO関数とVLOOKUP関数を組み合わせる

IFERRO関数の第1引数には、普通に表示したい内容を入力します。

今回はVLOOKUP関数を使って名前と連動する社員番号を表示したいので、第1引数にはVLOOKUP(E4,B3:C6,2,FALSE)と入力するのが正解です。

IFERRO関数の第2引数

IFERRO関数とVLOOKUP関数を組み合わせる

IFERRO関数の第2引数には、第1引数がエラーになったときに代わりに表示したい内容を入力します。

今回のケースではリスト外の名前を入力してエラーになったとき「その名前はありません」と表示させたいので、第2引数には“その名前はありません”と入力するのが正解です。