パワーポイントに読むことが難しい漢字や通常とは異なる読み方の漢字を使いたい場合、漢字の上にひらがなやルビを振ってあげるとオーディエンスにとって親切で分かりやすくなります。
ExcelやWordには漢字の上に自動でふりがなをつけてくれる機能がありますが、なぜかパワーポイントにはこのふりがな機能が搭載されていません。
ただある方法を使えばパワーポイントでもふりがなを使うことができるので、この記事ではパワーポイントでふりがな・ルビを振る方法について詳しく解説をしていきます。
パワーポイントにはふりがな・ルビ機能がない
WordやExcelには便利なルビ機能が標準で搭載されており、ボタン一つで漢字の上に自動的にふりがなを振ることが可能です。
ボタンを押すだけで漢字の上にふりがなを表示できる便利な機能なのですが、なぜかパワーポイントにはこのルビ機能が搭載されていません。
ただし今回ご紹介する方法でパワーポイントでもひらがな・ルビを振ることができるようになるで、スライドに難しい漢字を使わなければいけないときはぜひ参考にしてみてください。
パワーポイントでふりがな・ルビを振る2つの方法
前述しようにパワーポイントにはルビ機能がありませんが、ある方法でパワーポイントでもふりがな・ルビを振ることができます。
ここではパワーポイントでふりがな・ルビを振る方法として、以下の2つのやり方をご紹介したいと思います。
- Word Documentを使ってふりがな・ルビを振る方法
- テキストボックスでふりがな・ルビを振る方法
Word Documentを使ってふりがな・ルビを振る方法
まずはWord Documentという機能を使ってパワーポイントにふりがな・ルビを振る方法を解説します。
Word Documentという機能を使うことで、パワーポイントのスライド上でWordの機能を使うことができるようになります。
この方法を活用すればルビ機能がないパワーポイントでも、スライド上でWordのルビ機能を使うことができるようになるのです。
パワーポイントの画面で挿入タブにあるテキストのカテゴリから、オブジェクトのマークをクリックします。
すると挿入するオブジェクトの選択画面が表示されるので、一覧の中からMicrosoft Word Documentを選択してOKをクリックします。
するとパワーポイントのスライド上にWordを開くことができました。
まずはこの画面で普通に文章を入力します。
続いて文章を選択した状態で、ホームタブのフォントのカテゴリにある、ルビ機能のマークをクリックします。
するとふりがな・ルビの設定画面が表示されるので、漢字の上に表示したいふりがなを入力してOKをクリックします。
すると漢字の上にルビ・ふりがなを振ることができました。
この状態でスライドの欄外をどこでもいいのでクリックします。
すると通常のパワーポイントの画面に戻ることができました。
このテキストはパワーポイント上では編集することはできませんが、テキストをダブルクリックすることでWordの画面に切り替えることができます。
テキストボックスでふりがな・ルビを振る方法
続いてご紹介する方法は、テキストボックスでふりがな・ルビを振るというシンプルな方法です。
まずは普通に漢字も含んだ文章をテキストボックスで作ります。
ふりがな・ルビとして振りたい文言を、新しいテキストボックスに入力します。
ふりがなやルビのテキストを選択した状態で、フォントサイズを小さめに変更しましょう。
最後に漢字の上に配置すれば完了です。
ちなみにこの方法は複数のテキストボックスを使うので、グループ化して1つのテキストボックスにしておけば移動や編集が楽になります。
複数のテキストボックスを同時に選択した状態で、右クリックからグループ化を選択します。
するとふりがなも含めた複数のテキストボックスを、1つのテキストボックスにまとめることができました。
ふりがなとルビの違い
今回はふりがなとルビをほぼ同義語としてご紹介しましたが、厳密に言うとふりがなとルビの意味は微妙に異なります。
ふりがなとは薔薇や綺麗といった感じで、漢字の正しい読み方を記したものになります。
一方でルビとは夜露死苦や本気など、当て字など正しくはない読み方を記したものになります。
どちらも漢字の読み方を表示するのには変わりませんが、微妙にニュアンスが違うので2つの違いは覚えておくといいでしょう。