相手に伝わる分かりやすいグラフを作るためには、デフォルトのままではなくグラフを編集することが非常に重要です。
グラフデザインのカスタマイズや、グラフの書式設定・表示設定の変更など、一言でグラフの編集と言っても多岐にわたります。
パワーポイントのグラフは細かい設定も多いため、どこでどんな編集ができるかをしっかり把握していない方も多いはずです。
そこでこの記事では、PowerPoint(パワーポイント)のグラフでよく使う編集・設定方法ついて、詳しく解説していきたいと思います。
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パワーポイントのグラフのスタイル機能
パワーポイントにはグラフのデザインを簡単に変更できる便利な機能があります。
既にデザインされたカラーパターンやスタイルがあり、クリックするだけでグラフデザインを簡単に変更することができます。
グラフの色をカラーパターンから選ぶ
スライドにあるグラフを選択している状態で、グラフのデザインタブから色の変更をクリックします。
すると複数のカラーパターンが一覧で表示されるので、お好みのカラーをクリックすればグラフの色を一発で変更できます。
こんな感じの複数の色を使ったカラフルなパターンもあれば
同系色にまとめた落ち着いたパターンなども用意されています。
グラフのデザインをスタイルパターンから選ぶ
スライドにあるグラフを選択している状態で、グラフのデザインタブの中にスタイルパターンの一覧が用意されています。
縦棒グラフであれば全部で11のスタイルが用意されており、お好みのスタイルをクリックすることでグラフのデザインを変更できます。
縦棒グラフのデフォルトデザインがこんな感じなのに対して、
目盛り線が細かく引かれているスタイルだったり
黒背景でシックなスタイルなどが用意されています。
パワーポイントのグラフのクイックレイアウト機能
パワーポイントのグラフには簡単にレイアウトを変更できる、クイックレイアウトという便利な機能が用意されています。
スライドにあるグラフを選択している状態で、グラフのデザインタブからクイックレイアウトをクリックしてください。
クイックレイアウトには9つのグラフレイアウトが用意されており、お好みのレイアウトをクリックすることでグラフのデザインを変更できます。
クイックレイアウトには9つのレイアウトが用意されており、データの値をグラフの下に表形式で表したレイアウトや
縦軸や目盛り線を消したシンプルなレイアウトなども用意されています。
パワーポイントでグラフのデータ系列設定を変更する
ここからは、パワーポイントのグラフのデータ系列の設定について解説をしていきます。
データ系列の設定画面を表示するには、以下の手順で行います。
まずはグラフのデータ部分をクリックし、グラフの塗りつぶしたい部分を選択した状態にします。
データ部分を選択している状態で、右クリックからデータ系列の書式設定をクリックします。
するとスライドの右側に設定画面を表示することができました。
グラフの塗りつぶし色を変更する方法
グラフの塗りつぶし色を変更する方法を解説します。
上記手順で表示したデータ系列の設定画面から、塗りつぶし(単色)を選び、色のボタンをクリックしてカラーパレットから好きな色を選ぶだけです。
以上の手順で、グラフの塗りつぶし色を変更することができました。
ちなみに特定のデータ系列のみを選択することで、個別に塗りつぶし色を変更することも可能です。
グラフの線の太さ・色を変更する方法
グラフの線の太さ・色を変更する方法を解説します。
折れ線グラフのような線形式のグラフはもちろん、棒グラフの棒部分の枠線をカスタマイズすることもできます。
データ系列の設定画面にはグラフの線に関する項目が多数用意されていますが、よく使う項目としては色・幅・実践/点線あたりです。
色では枠線の色を変更することができます。
幅では枠線の太さを変更することができます。
実線/点線では線のタイプを点線に変更することができます。
棒グラフの太さ・間隔を変更する方法
縦棒グラフや横棒グラフなどの棒グラフでは、棒の太さや棒の間隔を調整することができます。
設定画面の系列のオプションにある、要素の間隔の数値を変更するの項目から調整をしていきます。
数値を小さくすればするほど、棒が太くなり幅が狭くなります。
数値を大きくすればするほど、棒が細くなり幅が広くなります。
パワーポイントのグラフのラベル設定
パワーポイントのグラフにはデータ量を示すラベルというアイテムがあります。
グラフのラベルは表示・非表示の設定はもちろん、表示位置や単位を変更するなど様々なカスタマイズが可能です。
ここではパワーポイントのグラフのラベル設定について、詳しく解説をしていきたいと思います。
グラフにラベルを追加する方法
パワーポイントのグラフはデフォルトではラベルが非表示なので、グラフにラベルを追加する設定が必要です。
グラフのデータ系列を右クリックし、表示されるメニューからデータラベルの追加をクリックします。
以上の手順で、グラフにラベルを追加することができました。
特定のデータ系列のみ選択した状態であれば、選択したデータ系列のラベルのみ追加することも可能です。
データラベルを非表示にしたい場合は、ラベルを選択した状態でキーボードのBackspaceを押すだけです。
ラベルの表示位置を変更する方法
グラフに追加したラベルの表示位置を変更する方法を解説します。
グラフにあるラベルを右クリックし、表示されるメニューからデータラベルの書式設定をクリックします。
設定画面の中にあるラベルの位置という項目を変更することで、ラベルの表示位置を変更することが可能です。
中央はグラフデータの真ん中に表示されます。
内側上はグラフデータの内側上部に表示されます。
内側軸寄りはグラフデータの内側下部に表示されます。
外側上はグラフデータの上に表示されます。
またラベルデータをドラッグ&ドロップすることで、好きな位置に手動で配置することも可能です。
ラベルの小数点以下の桁数を変更する方法
ラベルの値の小数点以下の桁数を変更する方法を解説します。
グラフのラベルはデフォルトでは元データに記載した数値が表示されますが、ラベルの設定から小数点以下の桁数を変更することが可能です。
グラフにあるラベルを右クリックし、表示されるメニューからデータラベルの書式設定をクリックします。
設定画面の表示形式のタブにある、カテゴリを数値に変更して、小数点以下の桁数を入力すれば設定完了です。
例えば小数点以下は四捨五入したいときは、小数点以下の桁数を0と入力します。
以上の手順で、ラベルの小数点以下の桁数を変更することができました。
パワーポイントのグラフの軸設定
グラフにはデータの数値を示す軸というアイテムが表示されています。
軸の値の単位を変更したり、最小値や最大値を変更したり、設定で様々なカスタマイズを施すことが可能です。
ここではパワーポイントのグラフの軸設定について、詳しく解説をしていきたいと思います。
グラフの軸を非表示・再表示する方法
グラフの軸を非表示にする方法と再表示する方法を解説します。
軸を非表示にしたい場合、まずは軸部分をクリックして選択した状態にします。
軸を選択している状態で、キーボードのBackspaceを押すだけです。
以上の手順で、グラフの軸を非表示にすることができました。
またグラフの右上にある+マークをクリックし、軸の項目からチェックを外すことでも同様の操作が可能です。
逆にグラフの軸を再表示させたい場合は、+マークをクリックして、軸の項目にチェックをつけるだけです。
グラフの軸の最小値・最大値を変更する方法
グラフの軸の最小値や最大値を変更する方法を解説します。
グラフをスペースギリギリまで伸ばしたいときや、逆にスペースを開けたいときなど、最大値や最小値を変更することで表示領域をコントロールすることができます。
グラフの軸を選択した状態で右クリックし、表示されるメニューから軸の書式設定をクリックします。
表示される設定画面の中に最小値と最大値の項目があるので、ここに数値を入力すれば完了です・
以上の手順で、グラフの軸の最小値・最大値を変更することができました。
グラフの軸の目盛り単位を変更する方法
グラフの軸の目盛りの単位を変更する方法を解説します。
左のグラフは目盛りが1単位、右のグラフは目盛りが0.5単位で設定しています。
上記のようにグラフの軸の目盛り単位は、設定から自由にカスタマイズすることが可能です。
まずはグラフの軸を選択した状態で右クリックし、表示されるメニューから軸の書式設定をクリックします。
軸の設定画面が表示されるので、主単位の数値を変更します。
目盛りを1単位にしたい場合は1、0.5単位にしたい場合は0.5と入力します。
以上の手順で、軸の目盛り単位を変更することができました。
グラフの軸の単位を変更する方法
グラフの軸の単位を変更する方法を解説します。
グラフの元データに入力している値が大きい場合、グラフの軸やラベルの値も桁数が多くなり非常に分かりづらいグラフになってしまいます。
桁数が多い場合は千や万の単位に変更するのが一般的であり、パワーポイントでは軸の設定から表示する値の単位を変更することが可能です。
まずはグラフの軸を選択した状態で右クリックし、表示されるメニューから軸の書式設定をクリックします。
軸の設定画面が表示されるので、単位の項目をクリックしてお好みの単位を選びます。
以上の手順で、グラフの軸やラベルの値の単位を変更することができました。
ちなみに設定画面にある表示単位のラベルをグラフに表示するの項目にチェックを入れると、軸の単位を自動で表示することも可能です。
パワーポイントのグラフの凡例設定
パワーポイントのグラフには凡例と呼ばれる、それぞれのデータ系列が何のデータかを示すためのアイテムがあります。
凡例についても非表示にしたり、表示位置を変更したりと、様々なカスタマイズを設定することが可能です。
ここではパワーポイントのグラフの凡例設定について、詳しく解説していきたいと思います。
グラフの凡例を非表示・再表示する方法
デフォルトではグラフの凡例は表示されていますが、設定で凡例を非表示に変更することも可能です。
凡例を非表示にするためには、まずは凡例部分を選択している状態にします。
凡例を選択している状態で、キーボードのBackspaceを押します。
以上の手順で、グラフの凡例を非表示にすることができました。
またグラフの右上にある+マークをクリックし、凡例の項目からチェックを外すことでも同様の設定が可能です。
逆に一度非表示にした凡例を再表示するためには、+マークをクリックし、凡例の項目にチェックをつけるだけです。
グラフの凡例の位置を変更する方法
グラフの凡例の位置を変更する方法を解説します。
グラフの凡例を選択している状態で右クリックし、表示されるメニューから凡例の書式設定をクリックします。
すると凡例の設定画面が表示されるので、凡例の位置の項目から上・下・左・右・右上のいずれかの箇所をクリックして選択します。
上に配置した凡例がこちら
下に配置した凡例がこちら
左に配置した凡例がこちら
右に配置した凡例がこちら
右上に配置した凡例がこちら
パワーポイントのグラフの区分線設定
パワーポイントの積み上げ棒グラフには区分線と呼ばれる、データとデータの境目を強調した線を追加することができます。
ここではパワーポイントのグラフに追加できる区分線の設定について、詳しく解説をしていきたいと思います。
グラフに区分線を追加する方法
パワーポイントのグラフに区分線を追加する方法を解説します。
まずはグラフをクリックして選択している状態で、グラフのデザインタブからグラフ要素を追加をクリックします。
表示されるメニューから線→区分線をクリックすれば完了です。
以上の手順で、積み上げ棒グラフに区分線を追加することができました。
積み上げ棒グラフ以外で区分線を追加する方法
区分線は積み上げ棒グラフのみに追加できる機能なので、単独データの棒グラフには区分線を追加することはできません。
単独の棒グラフに区分線を追加したい場合は、下記の手順で少し工夫が必要です。
まずは挿入タブからグラフをクリックします。
グラフの一覧から積み上げ棒グラフを選択します。
デフォルトでは3つのデータ系列が含まれますが、元データのExcelから2つのデータ系列を削除してください。
以上の手順で、積み上げグラフを単独データの棒グラフに変更することができました。
後は上で紹介した同様の手順で、グラフに区分線を追加するだけです。
見た目は単独データの棒グラフですが、元々は積み上げグラフなので区分線を追加できるというわけです。
グラフの区分線の太さ色を変更する方法
区分線は線の太さ・色などの書式設定を変更することが可能です。
グラフの区分線を選択している状態で、右クリックで表示されるメニューから区分線の書式設定をクリックします。
すると区分線の設定画面が表示されるので、色・幅・実践/点線などの項目から書式を変更していきます。
色では区分線の色を変更することができます。
幅では区分線の太さを変更することができます。
実線/点線では区分線を点線に変更することができます。
グラフタイプ別によくあるQ&Aまとめ
ここではそれぞれのグラフに特化したグラフ編集の応用編として、グラフタイプ別によくあるQ&Aをご紹介していきたいと思います
縦棒グラフの横軸の項目名を縦表示にしたい
縦棒グラフの横軸に表示される項目名を縦表示にする方法を解説します。
まずは横軸の項目をクリックして選択している状態にします。
項目を選択している状態で、ホームタブにある文字列の方向から縦書きを選択します。
以上の手順で、縦棒グラフの項目を縦書きに変更することができました。
折れ線グラフのマーカーを変更したい
折れ線グラフのマーカーを変更する方法を解説します。
グラフのデータ部分を選択している状態で、右クリックからデータ系列の書式設定をクリックします。
すると設定画面が表示されるので、塗りつぶしと線のカテゴリにあるマーカーのタブをクリックします。
マーカーのオプションの項目では、マーカーの種類やサイズを変更することができます。
塗りつぶしの項目では、マーカーの内側の色を変更することができます。
線の項目では、マーカーの枠線の色や枠線の太さを変更することができます。
折れ線グラフを曲線にしたい
折れ線グラフの線を曲線にする方法を解説します。
グラフのデータ部分を選択している状態で、右クリックからデータ系列の書式設定をクリックします。
すると設定画面が表示されるので、塗りつぶしと線のカテゴリにある線のタブをクリックします。
スムージングという項目があるので、クリックしてチェックをつければ完了です。
以上の手順で、折れ線グラフを曲線に変更することができました。