まずはこちらの画像をご覧ください。
左側は画像の背景が裏にある図形と重なっているのに対して、右側は画像の背景部分が切り取られて透明になっています。
左と右のどちらの方がビジュアル的に良いかは、誰が見ても一目瞭然だと思います。
この記事ではPowerPoint(パワーポイント)で画像の背景を透過して削除する方法ついて、初心者の方でも分かりやすいように画像とセットで解説していきたいと思います。
ちなみに画像の透明度を変更したいという方は、こちらの「パワーポイントで画像・図形を透過して半透明にする方法」を参考にしてみてください。
パワーポイントで画像の背景を透明にする3つの方法
パワーポイントで背景を透明にした画像を使うには、以下の3つの方法で画像の背景を切り取ることが可能です。
- 「透明色を指定」で画像の背景を透明にする
- 「背景の削除」で画像の背景を透明にする
- 「WEBサービス」を使って画像の背景を透明にする
3つの方法どれでも画像の背景を透明にできますが、それぞれの方法に一長一短あるので詳しく解説していきたいと思います。
「透明色を指定」で画像の背景を透明にする
まずは「透明色を指定」という機能を使った方法をご紹介します。
この方法は画像内の指定した色を自動的に透明にするので、背景が一色で統一されている画像におすすめです。
背景を透明にしたい画像を選択した状態で、図形の書式タブから色をクリックします。
表示されるメニューの中から、透明色を指定をクリックします。
するとカーソルがスポイトモードに変わるので、画像内で透明にしたい箇所をクリックします。
するとクリックした箇所の色が自動的に透明になり、画像の背景を削除することができました。
ちなみにこの方法は背景に複数の色や影がある画像だと綺麗に背景が透明にならないので、単色の背景以外の画像は別の方法をおすすめします。
「背景の削除」で画像の背景を透明にする
続いて、パワーポイントで搭載されている「背景の削除」という機能を使った方法を解説します。
この方法は手動で透明化したい部分を自由に設定できるので、背景に複数の色があったりと複雑画像の背景を透明にしたいときにおすすめです。
背景を透明にしたい画像を選択した状態で、図形の書式タブから背景の削除をクリックします。
紫色の部分が透明になって削除される箇所で、それ以外の部分が画像として残る箇所です。
ある程度は画像の背景を自動で認識してくれていますが、ご覧の通り背景が残っている部分があったり、消えなくてもいい箇所が消えています。
お世辞にも自動認識は精度が高いとは言えないので、ほとんどの画像で透明にして削除したい部分と残す部分の設定を手動で調整する必要があります。
削除する領域としてマークをクリックするとカーソルがペンに変わるので、画像で削除したい部分を塗りつぶすことで透明にすることができます。
逆に削除されていた箇所を元に戻したい場合は、保持する領域としてマークをクリックした後に該当の箇所を塗りつぶします。
以上の手順で消したい部分と残したい部分を調整することで、画像の一部分だけを切り取って背景を透明化することができました。
「WEBサービス」を使って画像の背景を透明にする
最後にご紹介するのがWEBサービスを使って画像の背景を透明にする方法です。
こちらはパワーポイントを使った方法ではないのでご紹介しようか迷ったのですが、ぶっちゃけるとこの方法が一番簡単でおすすめの方法なんです。
画像の背景を透明にできるWEBサービスはいくつかありますが、私が愛用していておすすめなのが「removebg」という無料のサービスです。
AIが画像の背景を認識して自動で背景を透明にしてくれるサービスですが、removebgはその精度が高すぎるんです。
例えばこちらの画像で人の部分だけを切り取ろうと思うと、髪の毛の部分などもかなり細かくPhotoshopなど専用のツールを使っても結構大変です。
しかし、removebgだと画像をアップロードするだけで、ご覧の通り超綺麗に人以外の背景を透明にすることができました。
さらに手動でも透明部分と表示部分を調整することができるので、AIが想定外のところを透明にしてくれた場合でも安心です。