様々な用途やシーンで使うことができる吹き出しは、パワーポイントで作成する資料では頻繁に使う汎用性のある図形です。
他の図形と比べても使う機会の多い図形だからこそ、吹き出しについて詳しく知っていると知らないでは大きな差になってしまいます。
この記事ではパワーポイントで覚えておくと便利な吹き出しの設定・カスタマイズ方法について、画像とセットで分かりやすく解説をしているのでぜひ参考にしてみてください。
パワーポイントでデフォルトで使える吹き出し一覧
パワーポイントの図形には種類の異なる複数の吹き出しがあります。
パワーポイントの図形にある吹き出しの一覧がこちらです。
- 四角形の吹き出し
- 角を丸めた吹き出し
- 円形の吹き出し
- 雲形の吹き出し
- 線型の吹き出し
四角形の吹き出し
こちらは端が角張っている四角形の吹き出しです。
ビジネスシーンでも使われることが多く、他の吹き出しよりもフォーマルな印象を与える吹き出しとなっています。
角を丸めた吹き出し
こちらは角に丸みがかかっている吹き出しです。
フォーマルすぎず尚且つカジュアルすぎないデザインなので、ビジネスシーンでのプレゼンでも使われることの多い吹き出しです。
円形の吹き出し
こちらは丸型の円形の吹き出しです。
マンガなどで会話口調のときに使われることが多い吹き出しのため、ビジネスの資料ではあまり頻繁に使う吹き出しではありません。
雲形の吹き出し
こちらは<b雲形の吹き出しです。
マンガなどで心の声を表現するときに使う吹き出しで、丸型と同じくビジネスではあまり使う機会はないでしょう。
線型の吹き出し
こちらは少し変わった線型の吹き出しです。
入口部分が線になっている特殊な吹き出しですが、個人的には資料で使ったことはないですし、見かけたこともありません。
パワーポイントの吹き出しの基本操作
ここではパワーポイントの吹き出しの基本操作をご紹介していきます。
吹き出しを挿入する方法
スライドに吹き出しを挿入するには、挿入タブにある図形のボタンをクリックし、一覧の中から吹き出しを選びます。
スライド上で左クリックを押しながらカーソルを動かすことで、吹き出しのサイズを設定することができます。
サイズが決まった状態で左クリックを離すと、スライド上に吹き出しを挿入することができました。
吹き出しの色を変更する
吹き出しの色を変更するには、吹き出しにカーソルを合わせた状態で右クリックをし、表示されるメニューから図形の書式設定をクリックします。
すると図形の書式設定の画面が表示されるので、塗りつぶしと線の項目から背景や枠線の色を変更することができます。
以上の手順で、吹き出しの色を変更することができました。
吹き出しの入口の位置・長さを調整する
吹き出しの入口部分を調整するには、黄色い点を左クリックしたまま移動したい場所までカーソルを動かすだけです。
以上の手順で、吹き出しの入口を調整することができました。
吹き出しに文字を入力した時の余白を調整する
吹き出しの余白を調整するには吹き出しにカーソルを合わせた状態で右クリックをして、表示されるメニューから図形の書式設定をクリックします。
すると書式設定の画面が表示されるので、サイズとプロパティをクリックします。
サイズとプロパティの設定画面からテキストボックスの項目を開き、左右上下の空白の数値をお好みで変更すれば完了です。
以上の手順で、吹き出しの余白設定を調整することができました。
パワーポイントの吹き出しをオシャレに変える方法
パワーポイントのデフォルトの吹き出しは、正直なところデザインに拘る方にとっては非常にダサいと評判です。
何がダサいかを言語化するのは中々難しいのですが、形によっては入口部分の幅が広すぎるのが一番の原因だと思います。
下記の画像のように入口部分の幅を少し狭くしてあげるだけでも、すっきりとした見た目の吹き出しに変えることができます。
ただし、デフォルトのままだと上記のように吹き出しの形を変更することはできないので、下記でご紹介する方法で一手間の作業が必要になります。
頂点を追加して吹き出しの入口を変更する
デフォルトのままだと吹き出しの入口部分の幅は変更できませんが、吹き出しの頂点を追加すること吹き出しを編集することができます。
まずは吹き出しを選択した状態で図形の書式タブにある、図形の編集から頂点の編集をクリックします。
続いて頂点を追加したい箇所で右クリックをおこない、頂点を追加を選択します。
すると指定した箇所に新しく頂点を追加することができました。
後はこの新しく追加した点を、左クリックを押しながら好きな形になるように動かします。
以上の手順で、吹き出しの入口部分の幅を良い感じに調整することができました。
二つの図形を統合してオリジナルの吹き出しを作る
図形にある吹き出しを編集するだけではなく、複数の図形を組み合わせてオリジナルの吹き出しを作るのも一つの手です。
例えば四角形と三角形の図形を組み合わせることでも、オリジナルの吹き出しを作ることが可能です。
ただし普通に2つの図形を重ねただけでは、このように綺麗な吹き出しにはなりません。
複数の図形を組み合わせて1つの吹き出しを作るには、図形の統合という機能を使います。
まずは統合したい形に2つの図形を配置します。
次に複数の図形を選択した状態で、図形の書式タブにある図形の統合から統合のボタンをクリックします。
以上の手順で、2つの図形を1つの図形に統合することができました。
統合した図形は通常の図形と同じように、塗りつぶしや枠線を変更することも可能です。
覚えておきたいパワーポイントの吹き出しテクニック
ここからは、覚えておくと便利なパワーポイントの吹き出しテクニックをご紹介していきましょう
口が2つ以上ある吹き出しを作る
1つの吹き出しで複数の箇所を指したい場合に、画像のような複数の口がある吹き出しを作りたいときがあると思います。
口が複数ある吹き出しを作るには、上記でご紹介した図形の統合機能を使って作成していきます。
まずは吹き出し部分の図形を1つと、吹き出しの口となる三角形を2つ作成します。
続いて、作りたい吹き出しの形になるように図形の位置を配置します。
キーボードのCtrlを押しながら図形を左クリックし、複数の図形を同時選択していきます。
統合したい図形を選択した状態で、図形の書式タブにある図形の統合から統合のボタンをクリックします。
以上の手順で、図形を統合して口が2つある吹き出しを作成することができました。
シンプルなL字線の吹き出しでスッキリさせる
1つのスライドに複数の吹き出しを使いたい場合、通常の吹き出しだと吹き出しが強調されすぎてデザイン的にいまいちになってしまいます。
複数の吹き出しを使いたい場合、L字型の吹き出しを使うことでスッキリした見た目になりおすすめです。
L字の吹き出しを作るには、最初に挿入タブにある図形からフリーフォームをクリックします。
フリーフォームでL字の図形を作成するには、左クリックを押したらそのまま下向きにカーソルを動かし、もう一度左クリックをして右向きにスライドし、最後にダブルクリックをすれば完了です。
ちなみにフリーフォームで線を引くときは、キーボードのShiftを押しながらカーソルを動かすことで綺麗な直線を引くことが可能です。
最後に特定の箇所を指定していることが分かりやすいように、L字吹き出しの先端を円形矢印に変更していきます。
図形を選択した状態で右クリックをし、表示されるメニューから図形の書式設定をクリックします。
すると書式設定の画面が表示されるので、終点矢印の種類をクリックして円形矢印を選択すれば完了です。
以上の手順で、シンプルなL字型の吹き出しを作成することができました。
イラスト素材サイトの吹き出しを使う
イラスト素材サイトの吹き出しを活用することで、下記のようなデザイン性の高い吹き出しを使うことも可能です。
無料で使えるフリーのイラスト素材サイトもたくさんありますが、吹き出し素材でおすすめなのが「フキダシデザイン」という吹き出し専用のイラスト素材サイトです。
サイト上で吹き出しのサイズやカラーも自由に設定できるので、資料のデザインにあった吹き出しをダウンロードすることも可能です。
1000種類以上の吹き出し素材を無料でダウンロードすることができるので、ひと味違う吹き出しを使いたい場合はぜひ活用してみてください。
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